老化について
2016.09.05第1回目の特集記事は、当クリニックで栄養指導を行っている久保徹先生から
老化についてのお話です。
最近はアンチエイジングなんて言葉をよく耳にしますが、そもそも老化とはどういったものなのでしょうか?久保先生に解説してもらいました!
老化とは、身体が錆びることをいいます。
すなわち、身体が「酸化」「糖化」「ホルモン変化」することで、身体が錆びていき老化していきます。この3つの大敵は、食事・運動・ストレス対策・生活習慣をそれぞれ見直すことで抑制することができます。それでは、それぞれの対策についてみていきましょう。
①酸化対策
身体は、呼吸をする度に活性酸素により酸化していきます。30代までは体内抗酸化パワーが守ってくれますが、40代になるとパワーが減少し、老化スピードが加速していきます。また、活性酸素は肝臓で発生しますので、アルコールの飲み過ぎや太り過ぎには十分注意しましょう。
抗酸化パワーを増加させるには、色の濃い野菜などの抗酸化栄養素食材を摂取していきましょう。特に、ニンジンなどに含まれるベータカロチンは抗酸化作用力が大きいといわれています。
②糖化対策
本来、糖質を摂ることで糖分はたんぱく質と結合しますが、余分な糖分はAGEs(最終糖化産物)となります。このAGEsが肌の劣化(=コラーゲンの弱化)を起こします。
対策としては、食事に時間をかけ、食べ過ぎないこと。また、糖質食品を摂り過ぎないことが大切です。
③ホルモン変化対策
ホルモン変化対策については、ホルモンバランスの維持が大切です。この維持において、DHEAホルモンが重要な役割を果たします。DHEAホルモンは、別名「若返りホルモン」「マザーホルモン」といわれており、男性ホルモンと女性ホルモンの材料となるステロイドホルモンのことです。
このDHEAホルモンを減らさないためには、ストレスを溜めない・筋力アップ・腸内環境を改善することが大切です。また、DHEAサプリというものがありますが、DHEAサプリは純度が重要であり、食事・薬物との飲み合わせがあります。ですので、必ず医師、薬剤師、管理栄養士と相談しながら服用するようにしましょう。
バランスのよい食事をとり、適度に運動するようにするのが、老化対策にとってもかなり重要なようです。
健康面においても同じことがいえるので、一度生活習慣を見直してみるのもよいかもしれませんね。