堺市による帯状疱疹ワクチン定期接種が始まりました
2025.08.05令和7年4月より、堺市による帯状疱疹ワクチン定期接種が開始されました
接種期間は、令和7年4月1日~令和8年3月31日。
堺市に住民住民登録がある方で、本年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になられる方、また100歳以上の方が対象となります(接種日において60~64歳の方であって、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害があり、日常生活がほとんど不可能な方=おおむね身体障害者障害程度等級1級相当の方も対象です)。
帯状疱疹ワクチンの定期接種(公費での接種)を受けられるのは生涯に1度だけ
帯状疱疹ワクチンの定期接種は、今後65歳の方を対象にした制度となる予定です。
今年から始まった制度のため、66歳以上の方に向けて、令和11年度まで順次接種機会が設けられます。
※接種時期は、5の倍数の年齢になる年です
対象年度の公費接種を逃すと、5年後に公費接種はできません。
接種を希望する場合は、自費での接種となってしまいますのでご注意ください。
帯状疱疹とは
「帯状疱疹」は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、皮膚の痛みや水疱がみられる病気です。また合併症として、皮膚の水疱が治癒した後に痛みが残り、数か月から数年持続する「帯状疱疹後神経痛」等があります。
接種できるワクチンは2種類
定期接種で受けられる帯状疱疹ワクチンには「生ワクチン(ビケン)」と「不活化ワクチン(シングリックス)」2種類のワクチンがあります。
生ワクチン「ビケン」
【1回接種】 自己負担金 4,950円
弱毒化された生きたウイルスが含まれており小児に使用する水痘ワクチンですが、帯状疱疹を予防する効果があります。
1回の接種で済みますが、有効性は約50~60%程度で、5年を超えると有効性が低下します。
また、明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方は接種することができません。
副反応としては、接種部位の痛み、腫れ、発赤など。3日~7日程度で消失(ともに個人差があります)。
不活化ワクチン「シングリックス」
【2回接種】 自己負担金 11,000円×2回=(計)22,000円
シングリックスは、病原性をなくしウイルスの一部のみを使用した不活化ワクチンです。
2か月間で2回接種が必要ですが、予防効果は90%以上と高く、効果の持続も9年以上見込まれます。接種費用面についても「不活化ワクチン」の方が高くなっていますが、免疫の状態に関わらず接種することができます。しかし、生ワクチンに比べると注射部位の痛みや副反応が多く出ると言われています。副反応としては、接種部位の痛み、腫れ、発赤など。3日~7日程度で消失(ともに個人差があります)。
定期接種以外でも、自費での接種が可能です
上記の堺市定期接種対象者以外の方で、接種をご希望の方は自費での接種も可能です。
(参考:生ワクチン「ビケン」 自費費用 8,800円 、不活化ワクチン「シングリックス」 自費費用 23,650円×2回)
ただし、今回の定期接種の対象でない方も、来年度以降で順次定期接種が行われます。
帯状疱疹の予防接種をご希望方は、健康状態や接種回数、費用などをご検討の上、ご自身にあったワクチンをお選びください。
当院でも予約を受付ております、お気軽にお問合せください。
電話 072-257-6226