ノロウイルスは冬に多い感染症です。
2017.01.18ノロウイルスに感染する原因は、牡蠣などの2枚貝だと以前からいわれてきました。
しかし、ノロウイルス食中毒の原因施設を調査すると、牡蠣などの2枚貝の食材が原因物質で、同時調理従業者の便からノロウイルスが検出されるケースも多いそうです。
ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間程度で、発症すると吐き気、嘔吐、腹痛などの症状にみまわれます。発熱は軽微です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
ノロウイルスの予防方法については、インフルエンザのような有効なワクチンがありません。そのため、体内に侵入させない自己防衛が唯一の予防方法といえます。
ノロウイルスは熱に弱い性質があり、十分に加熱することで食材消毒することができます。
予防方法
①手洗いを徹底する(特に食前・トイレ後)
手洗いは様々な感染症の予防において有効な方法です。
感染理由の多くは、病原体が手に付着したまま食品などに触れ、それを食べてしまうことです。手洗いをせず、手に病原体が付着した状態で食事をすれば、病原体で食品も汚染され、気付かぬうちに体内への侵入を許してしまいます。
そのため、手や指先を清潔にすることは予防するうえで非常に重要なことなのです。
ノロウイルスの患者がトイレで嘔吐や下痢をすることで、便座や周囲のドアノブ、手すりなど様々な場所が汚染されてしまいます。常に指先が汚れている意識をもって、指先を清潔にするように心がけましょう。
②飲食物はできるだけ加熱して食べる
ノロウイルスは、熱に弱い性質があり十分に加熱することで汚染された食材も消毒(無毒化)することができます。厚生省が作成した「大量調理施設衛星管理マニュアル」でも、ノロウイルス感染予防のために、食材の中心温度を85℃から90℃以上の状態を90秒以上加熱することを推奨しています。
ノロウイルス以外の食中毒菌も殺菌することができる温度であり、一次的な食中毒予防
としても最も安全で確実な方法です。